家具のメンテナンス

木部・オイル仕上げ

保護被膜にオイルを使用し、自然に近い風合いや質感を生かした仕上げをしています。
天然木のため、気候や湿度の変化により反りや伸縮を起こす場合があります。
また、木目や色調が1点1点異なります。
オイル仕上げは、木の表面の穴(導管)を塞がないので、調湿が自然にでき、時間が経つにつれ深みのある質感や色に変化していきます。
ウレタン仕上げのように、完全に水分をはじく仕上げではございませんが、 永く使えば使うほどに、無垢の良さを実感していただける仕上げ方法です。

普段のお手入れ


普段のお手入れでは、汚れは乾拭きで落としてください。
汚れがひどい場合は、水で100倍程度に薄めた中性洗剤(台所用洗剤など)に浸した柔らかい布を固く絞って汚れを拭き取り、水拭きをし、最後に乾拭きをしてください。
水拭きの際はできるだけ布を固く絞り、続けてすぐに乾拭きをするのがポイントです。
また、洗剤が残ってしまった部位が液状のシミ(色抜け等)になることがまれにあるため、拭き残しがないよう注意しましょう。

※濡れた物や熱い物を直接置くと「輪ジミ」や「焼け」の原因になりますので、コースターや鍋敷き等のご使用をおすすめします。

オイルメンテナンス


用意するもの : サンドペーパー(#320〜#400)、あて木、目の詰まった柔らかい布(使わなくなったTシャツの端切れなど)、市販の家具用オイル

( 1 ) 傷やシミが気になる場合は、サンドペーパー(#320〜#400)で木目に沿って研磨してください。
ウォールナットの家具については、#320〜のサンドペーパーで研磨した後、さらに#400のサンドペーパーで研磨してからオイルを塗っていただくと、艶ムラがなく綺麗に仕上がります。

※傷などがない場合は、研磨の必要はありません。( 2 ) からスタートしてください。
※研磨ができるのは無垢材オイル仕上げの家具だけです。突板を使用しているものは研磨しないでください。
※着色されている商品の場合、#240以下のサンドペーパーでは色ハゲしやすいのでご注意ください。
※サンドペーパーは番号の低い数字ほど粗く、粗いものだとペーパーキズができやすくなります。

( 2 ) 水で濡らし固く絞った布で、汚れや木屑を拭き取ります。

( 3 ) 20分乾燥させます。(手で触って乾いていると感じる程度)

( 4 ) 柔らかい布にオイルを含ませ、木目に沿ってオイルを塗り込みます。

( 5 ) すぐに綺麗な柔らかい布でオイルを拭き取ります。
特に、一部にだけオイルを塗る場合はムラができやすいので素早く拭き取りましょう。
または、全体にまんべんなくオイルを塗ることをおすすめいたします。

※オイルを塗った後の放置時間や乾燥時間は、使用されるオイルの説明書に従ってください。

( 6 ) 拭き取った後、そのまま乾かします。少なくとも一晩は使わずに置いてください。

( 7 ) オイルが染み込んだ布は自然発火の恐れがありますので、十分に水に浸してから廃棄してください。

深いキズを直したい場合


用意するもの : アイロン、目の詰まった柔らかい布(使わなくなったTシャツの端切れなど)、サンドペーパー(#240〜#320)、市販の家具用オイル

( 1 ) キズの凹み部分に水をつけ、10~20分放置します。

( 2 ) その部位の上に乾いた布を置き、その上からアイロンの先で加熱すると凹み部分が復活してきます。
加熱しすぎたり他の部位を熱したりすると、焦げたり塗膜がなくなってくるので注意が必要です。

( 3 ) ある程度なだらかになったら、#320若しくは#240のサンドペーパーで少しずつ研磨して表面を整えます。

( 4 ) その商品に近い色の市販オイルワックスで薄めに少しずつ着色し、なじませて半日程度乾燥させます。

( 5 ) 乾燥後、クリアオイルを乾いた柔らかい布に染み込ませてすり込み、別の乾いた布でよく拭き取ります。

( 6 ) メンテナンスから間もないうちは艶ムラが残りますが、時間の経過とともに徐々に馴染んでいきます。

アイアン

アクリルシリコン塗装が施してあります。
アクリルシリコン樹脂により耐久性・耐候性に優れた強靭な塗膜を形成します。
鉄素地の色・かすり傷・溶接跡・削り跡を生かしたまま塗装を施すため、製品によって鉄の見え方が変わります。
また、鉄素地に水分を含んでいる場合、まれにサビが塗膜の下で生じる場合がございます。
塗装されていれば表面に出てくることはありませんが、塗膜が薄くなったり、傷がついたりすると、そこからサビが生じる場合がございます。
その場合はメンテナンスをおすすめいたします。

普段のお手入れ


普段は乾いた布か、水に濡らし固く絞った柔らかい布で、表面の汚れを拭いてください。
汚れが落ちない場合は、水で100倍程度に薄めた中性洗剤(台所用洗剤など)に浸した柔らかい布を固く絞って汚れを拭き取り、水拭きをし、最後に乾拭きをしてください。 
その後、市販の潤滑油やワックス等を全体に塗っていただくと、サビの予防と状態維持に効果的です。 

塗装が剥がれてサビた場合


万が一、塗装が剥がれ、サビが生じた場合は、不織布タイプの研磨パッドでサビの部分をこすって取り除いてください。
その後、サビを除去した部分に潤滑油やワックス等を塗ってください。
塗装が剥がれた箇所から再びサビが生じるのを予防し、状態維持に効果的です。