RUDEⅢ kotatsu table

CANVAS コタツ布団 カーキとコーディネート

製作ストーリー

2019年にRUDEⅢとしてリニューアルしましたが、その元になった「RUDEコタツテーブル」は、現在のNichibi Woodworksのスタイルになるきっかけとなったテーブルでした。

弊社、日美がコタツテーブルを作り始めたのは1989年。昔ながらの純和風から大量生産の安価なコタツを経て、リビングで使えるインテリアとして違和感のないコタツ作りにシフトし始めた2013年のある日。商品開発も担当する社長の白井はホワイトオーク材を眺めていました。低迷するコタツ市場、創りたいものは何かを自問自答する日々。今まで見たこと無いデザイン、脚の構造、シンプルさ、無骨、木の質感と表情・・・そう、無骨さ！と思い至った白井。そして、突板で求めるイメージを表現するための試行錯誤が始まりました。

まず、困ったのが突板そのもの。当時は、節や白太は欠点だから突板にはしないのが業界の常識。けれども欠点のない既存の突板はイメージする表情や無骨さを出すためには「綺麗すぎ」ました。それまで取引していた突板業者・貼り工場では、”欲しい顔”が無い！断られ続けて最後にお願いにあがった突板業者さんに懇願。取引も無いのにいきなり来て何を言うの？と笑われても、必死で食い下がりました。節有りの、欠点と言われる板目のホワイトオーク突板でなければ出来んのです！御社しか無いんです！と頼み込み。その当時仕入れていた業者の納期・品質の問題も深刻な事態にあることも話し、日美の全ての突板化粧板製造をお願いしたいことも含め、これから創りたいもの、それには先方の技術が必要不可欠で共に商品開発をしていきたい、そんな夢物語のような馬鹿げた話が終わるまで社長も奥様も呆れず聞いてくれました。そして最後には 「ほんだら、お付き合いしましょう。お望みの突板が出来るかはわからんけど、やってみましょう」とおっしゃっていただくことができました。

それからというものの、サンプル突板が入荷する度に見に行ってはイメージとのギャップを説明、時には互いに声を荒げることもしばしばでしたが、製造責任者の方やパートさんとも顔なじみになり、熱意が伝わったように思えました。そして2014年3月初旬、ついにイメージしてきた”顔”となる突板は完成しました。

でも、実は念願の突板だけではまだイメージする表情にはなりませんでした。突板ではなく無垢材であれば、材料そのものの雄々しさ・表情の豊かさがオイル塗装することで素材自体の吸い込みムラのおかげで独特の深い味わいが生まれますが、厚さ0.23mmの突板では期待する吸い込みムラは生じません。

そこで、今度はそのわずか0.23mmの厚さの突板を残しながら鋸目加工を施す特殊技能、噛み砕いていうと、0.23mmの突板に手作業でノコギリを当てて0.03mmの傷を付ける練習を、化粧板の開発と同時進行で進めました。ちょっとでも手元が狂うと突板が飛んでしまい、使えなくなる。刃物を当てる角度、刃物のしなり具合、動作スピードなど、少しずつパターンを変えながらひたすら練習しました。前例のない新技。そして2014年の3月中旬。突板コタツのRUDEが誕生しました。

それまでのコタツは図面や仕様書が基本的製造ツールでしたが、それ以降の日美のモノづくりは「感性が第一」に変わりました。

手作業による鋸目加工。
できるのは鍛錬を積んだ一部の職人だけです。

天板のアップ。細かな作業が出来上がりの表情を左右します。

KOTATSU LIFE ～おしゃれなこたつとしても～

『足元から全身へ、しっかり暖まる。』
寒い冬になると、お部屋を暖かくしても足元は冷えに悩まされる方も多いのではないでしょうか。そんな方におすすめしたいのが、こたつです。ヒーターには「カーボンヒーター」を採用。熱源にカーボン（炭素繊維）を使っているため、遠赤効果が非常に高く、身体の芯からポカポカ暖かくなるという特長を持っています。寒い冬にこたつを囲んで暖をとるという本来の機能を追求し、カーボンヒーターに辿り着きました。全身の血液が循環されるので、多少室内の温度が低くても上半身も寒さを感じず過ごすことができ、代謝がよくなるので健康にもよいとされています。ヒーターは汎用サイズのものを採用しているので、長年のご使用で寿命や故障等が発生した場合、お客様ご自身でも簡単に市販のヒーターと交換が可能です。

『低コストで環境にもやさしい。』
一般的に低コストとされているエアコンと比較しても、こたつは断然お得！低コストかつエコロジーなんです。

さらにCo2排出量も、他の暖房器具と比べると少ないことも特徴です。石油ストーブの約6分の1、エアコンの約3分の1にもなるんです。お部屋の空気を汚さず、クリーンに保ちます。
※1時間使用によるCO2排出量(こたつ0.1kg、エアコン0.258kg、石油ストーブ0.559kg)

エアコンの冷暖房性能が高効率化する中、こたつもただ発熱するだけのものから遠赤効果のあるカーボンヒーターに進化しているんです！こたつは足元空間を暖めるだけですが、部屋全体を暖めるのではなく、体の芯から暖める。家族団らん、心も体もポカポカに！ファミリーユースのお客様にもオススメな、おしゃれテーブルこたつ。実は、こたつは世界に誇れる省エネ暖房機器なんですよ～！こたつで新しい冬の過ごし方、始めてみませんか？

コタツ布団のサイズ目安

コタツ布団のサイズは、テーブルの天板サイズ+120cm前後が目安です。
お布団のサイズはある程度決まっているため、ぴったり+120cmをお選びいただけない場合もございますが、悩まれた場合は大きめのサイズの方がゆったりとお使いいただけるのでおすすめです。

【コタツテーブル 120×70cm】
240cm × 200cmのコタツ布団をお選びください。

無垢材仕様での製作も可能です

天板・脚ともに北海道産ナラ無垢材を使用した、無垢仕様のRUDEもあります。
「RUDE無垢」はこちら